
お寺巡りも三箇所目となると、流石に足取りが軽いというわけにはいかない。
しかし、気を取り直して。
『日本書紀』にも記述の残る、歴史のある寺らしい。
寺伝によれば、推古天皇の勅願により、聖徳太子が開いたとのこと。
歴史的には、2つの出来事が、この寺で起こった。
一つは日本密教の原点をつくった空海と最澄がこの寺で最初の出会い、日本の仏教が大きな発展を遂げる要因をつくったこと。
もう一つは、平安京遷都を行った桓武天皇の実弟・早良親王が、ある暗殺事件に関連したとして幽閉された。
特に歴史に興味が無い限り、現世で知られた事件ではないが、平安京遷都には、そのような背景があり、この寺がこのように関わっていたのかと、感慨が深かった。

当寺は「牡丹」の寺としても有名。
4月下旬から5月上旬が見ごろ。
写真は「モチノキ」である。
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