扇子のお店、友ストアーの京都便り

扇子のお店、ファンティークが京都の四季をお伝えします

直指庵(じきしあん)
大覚寺参拝後、大覚寺前の駐車場に車を預けたまま、徒歩でとことこ。
10〜15分程度であろうか。

この辺りは、風光明媚。
同じ京都市内かと思えるほど、田んぼや畑、竹林もあり、のんびり散歩もいいもの。
多分、「万願寺とうがらし」という品種の京野菜だと思うが、肉厚でボリュームたぷっぷりのとうがらしを、路上販売で衝動買い。 

直指庵1  直指庵2

1646年、臨済禅を学んだ独照禅師が、草庵を結んだのが始まりである。
ちなみに草庵とは、世を捨てた隠遁者が住む粗末な庵をいうらしい。

その後は法嗣が衰え、独照の墓堂を存するだけとなったのだが、幕末の頃、近衛家老女津崎村岡が浄土宗の庵寺として再建。

直指庵3直指庵4

檀家を持たない小じんまりしたお寺ですが、古くから女性が悩みを打ち明けに訪れたそうです。
現在でも、「思い出草ノート」が用意されていて、自由に書き込みがされている。
そのノートを納めるための思い出草観音像が、境内に。

直指庵5与謝野晶子の歌碑をご紹介。

『夕ぐれを花にかくるる子狐のにこ毛にひびく北嵯峨の鐘』

「にこ毛」とは、動物などの柔らかい部分の体毛のことだとか。
-2004年11月−


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