扇子のお店、友ストアーの京都便り

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石峰寺(せきほうじ)
 
 

正徳3年(1713)千呆(せんがい)禅師創立の黄檗(おうばく)宗の禅道場の寺。
京阪電気鉄道深草駅から徒歩5分程度で、伏見稲荷大社の近くある。
現在は、赤門と本堂だけがあるだけの、こじんまりとした寺である。
赤門へは、階段が参道のようになっていて趣がある。

 

この寺には、江戸時代の画家伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の墓がある。
草庵として晩年この寺で過ごしたからである。

9月15日に、命日の法要があると聞いたので行ってきた。
しかし、9月15日は相国寺で法要があり、命日は9月10日で、その日に、当寺で法要が行われるらしい。
そして、その日のみ、所蔵の掛け軸が公開される。
間違った情報で訪れたために、残念ながら、掛け軸を観ることが出来なかったのだが、来年には是非行きたい。



   

また、本道の裏の竹山には、彼が下絵を描き、石工に彫らせた五百羅漢がある。

雨風にさらされているからであろうが、表情などは風化して読み取り辛いのもある。

その羅漢を観るにあたり、お寺家の方に、蚊が多いからと、防虫スプレーを腕に吹きかけて、また蚊避けとして、うちわを手渡された。
これを振りながら、歩いて観て回って欲しいと。
しかし、3箇所、さされてしまった。

この時期には、長袖を用意していきましょう。
   
−2006年9月−


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