扇子のお店、友ストアーの京都便り

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壬生寺(みぶでら)八木低など
 
 

「秋の壬生狂言公開」があり、無料引換券をいただいたので、初めて観た。
この狂言は、春と秋に公開されている。
境内にある、重要文化財である「大念仏堂」(狂言舞台)で行われる。
ただし、指定席はなく自由席のみなので、座席は早いもの順。
3日間興行だが、この日は5つの演目があり、最初の「道成寺」を観た。
途中からであったが、運良く、それでも端の席につけたのだが、400ほど客席はあっという間に埋まるようだ。
また、演目ごとに観客の入れ替えがあるわではない。
従って全てを観て帰る人たちも少ないないであろう。
順番待ちしても観れない可能性が高いので、早く行かれることをお勧めする。
調べたところ、春は9日間なので、こちらの方が余裕があるかもしれない。

撮影は一切許可されていないので、掲載ができない。。

台詞なしで、笛や太鼓に合わせて、踊りや仕草で表現していくので、あらかじめストーリーを頭に入れておくと、理解しやすいであろう。

 

壬生寺といえば、ご存知のとおり「新撰組」とのゆかりが深く、境内の「「壬生塚」には、11人の隊士がまつられている。
写真は、故・三橋美智也氏の代表歌 「あゝ新撰組」の歌碑。



  

壬生寺のすぐ北側に、「八木邸」がある。
新撰組の屯所となっ郷士の邸宅でる。
ガイドさんが約20分ほど説明してくれる。
芹沢鴨らが暗殺された部屋も残っており、沖田総司がその際に付けたと言われる刀傷も柱に残っていた。
人が触って痛まないように、プラスチックで覆われている。

ガイドさんの話では、沖田総司は現在伝えれているほどの優男の美男子ではなかったとここと。
また、その暗殺の様子などは、その時子供だった当家の長男が、80歳になった昭和2年に、作家の子母沢寛のインタビューで世間に知られるようになったらしい。

 

なお、近藤勇などの「試衛館」派の隊士が寝泊りしていた屋敷は今はなく、そこは「鶴屋」という和菓子屋さんになっている。
八木家が営んでいるということだ。

拝観料は1,000円で、写真の抹茶とお菓子が付いてくる。




また、隊士たちの屯所として使用されていた「前川邸」もある。池田屋騒動のきっかけとなった「古高俊太郎」の自白を得た土蔵や、山南敬介が切腹した部屋も残されている。
前川邸は今でも民家であるために、それらの部屋は、一パインには公開されていない。 
   
−2004年10月−


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