
臨済宗相国寺派大本山の寺院。
あの金閣寺と銀閣寺は、相国寺の境外塔頭なのである。
烏丸今出川の同志社大学の東側に隣接している。
というか、色んな箇所で、隣接している。

(以下、2年前の5月のことになるが。)
その境内に、承天閣美術館がある。
この美術館では、なかなか渋い展覧会が開かれるのである。
好きな画家である伊藤若冲の、待ちに待った展示会へ行ってきた。
展示内容としては、何と言っても、釈迦三尊像と動植綵絵が、120年ぶりに、相国寺で再会が実現した。
第二展示場内で、その33作が並んでいる。
第一展示場も含めて、作品の数自体はそれほど多くないし、場所も、広くない。
しかし、人気の展覧会で、多くの人であった。
列が途絶えた合間を縫って、目の前で、作品をじっくり見ることもできた。
この展覧会では、動植綵絵が相国寺に里帰りしたことに、大きな意味があるの。
動植綵絵は、やはり、凄い迫力である。
何度観ても、実物は素晴らしいと、素人の私の目にもそう映る。
その33作品が並んでいる会場全体の様子を、その入り口付近で、暫く楽しんでいた。
表装も揃っていて、このような展示のために、10年かけて、若冲が描いた意図が、少しわかったような気になったりして。

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