あけましておめでとうございます

1月 3rd, 2011

正月も3日になり、明日か明後日頃から、世間も仕事始めになるようだ。

今年も宜しくお願いいたします。


今日は、JR伊勢丹京都の美術館「えき」で開催中の、「海を渡った古伊万里展 ~セラミックロード~」へ行って来た。

1月23日まで。


17世紀の大航海時代、長崎・出島から欧州各国へ、多くの古伊万里が海を渡った


要点としては、以下のとおり。

・豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、連れ去ってきた<李参加平(りさんぺい)>が、有田焼の祖。

有田の泉山で白磁鉱を発見し、そこに天狗谷窯を開き日本初の白磁を焼いた。


・磁器がまだ製造されていなかった欧州へは、中国の清朝が輸出をしていた。

しかし、国内の混乱から輸出ができなくなり、有田焼が、オランダの東インド会社により、輸出されるようになる。


・ドイツやオーストリアなどの宮殿には、<ポーセリン・キャビネット>と呼ばれる、磁器の専用室があった。


・中央アジアの「シルク・ロード」に対し、<セラミック・ロード>と呼ばれた。

・その後、中国の景徳鎮の輸出の再開や、<ドイツのマイセン地方>での磁器の生産開始で、次第に輸出量は減少していく。


作品の多くは、光沢があり、とても綺麗だった。

また、欧州の生活様式に合わせて、初めて目にする形の磁器が多くあった。


一見興味のないと思われる展覧会も、行ってみれば、上質の作品に驚いたり、新しい発見をするものだ。


扇子

オリジナル扇子

株式会社ファンティーク

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