私は怒っている
3月 2nd, 2012ここ数年、扇子の材料である「扇骨」の仕上がりが悪くなっている。
納期が遅いのである。
注文しても、なかなか仕上がって来ない。
去年は、震災と原発の問題で、節電の動きがあり、扇子は微力ながら、そのお役に立てたようだ。
しかし、震災以降にご注文いただいても、仕上がる扇骨の量には限界があって、多くのご相談をお断りした。
それは、誰の責任でもないし、仕方のないことである。
そして、その扇骨の在庫もすっからかんになり、当然新たな製造が必要となる。
今年の夏扇子用に、扇骨を持っておかなければならない。
しかし、去年の夏以降、扇骨の仕上がりが、とっても悪い。
聞くところによると、扇骨を作るための、「原材料」としての竹そのものが入って来ないとの説明。
実は、その原材料としての竹の多くは、中国産らしい。
そこから、入って来ないと。
??・・では、日本で探せば良いんじゃないの?
そんな努力をするよりも、「その内に」、入ってくるのを待っているのか??
何も困るのは、私たち製造や販売業者だけでなはいはず。
当然扇骨製造業者も、売り上げにならないのだから、商売あがったりではないのか。。
とても、不安で仕方ない。
去年の9月に注文した扇骨が、未だに仕上がって来ないのですよ!?
そして、完成する見通しも、立たないのですよ!?
皆さん、どう思いますか?
扇子に限らず、多くの製造業は、沢山の原材料と、それを加工したりする職人、また注文を取る営業、全体をまとめるコーディネーター、それら多岐に渡る人たちが結成して、商品が完成し、販売ができる。
私たちが、いくら注文やお問い合わせをもらったり、新しい商品を考案したりしても、商品が出来上がらないのなら、それは「無」である。
「協力」と言う名の「他力」に頼っていてはダメないのでないかと、自問自答と、自責に困惑する日々が続く。
出来ないかもしれないが、自分の力で活路を見出さなければならないのかも。
そうなった日には、扇骨業者との立場や付き合いはどうなるのだろうか?
と、少々飛躍して考えてしまうのだが、だからと言って、祈るだけの日々では情けない。
憎まれても良いから、新しいものを考えてみようか。
関係者の方でも、ご意見あれば、遠慮なく。