「若冲ワンダーランド」 展へ

11月 17th, 2009

20091117-2

MIHO MUSEUMで開催中。

12月13日まで。

週末に行ってきた。


MIHO MUSEUMへ行ったのは、2回目。

前回は、2006年3月だったので、3年半以上前となる。

その間に、工事中であった「第二名神」が完成。

美術館へも、50分程で到着できた。

それまでは確か、1時間半程度の道のりだったと思う。

電車とバスを乗り継いで行くと、ちょっと時間はかかる。


今回の目玉は、何と言っても、「象と鯨図屏風(ぞうとくじらずびょうぶ)」。

近年、北陸地方の旧家から発見され、初のお披露目となる。

黒い鯨と白い像が、波打ち際を隔てて、2対の屏風となっている。


しかし、鯨に関しては、デフォルメがやり過ぎとの感も。

歴史上の書物からの推測で、若冲も当時に鯨の実物を見ていたはずだ、との解説が現地にあったが。


それは、本当だろうか?

では何故、ここまでのデフォルトを?

彼なりの、別の意図があったのだろうか?

依頼者のリクエストを汲んだ?

いややはり、実物は見ていないのでは?


と色々推測したくなる。

「実際どうなのですか?」と、天に向かって尋ねたくなるほど。

それもまた楽しかったりする。


それにしても、おおよそ、縦160cm×横350cmの屏風が2対。

確かに迫力がある。

その横には、「鳥獣花木図屏風」が並んでいた。

個人的には、「蟹・牡丹図衝立」に魅入られた。


作品としては、水墨画が多く、少し地味な風景でもある。

しかも、会期中に、多少の展示内容の入れ替えがあるので、

お目当ての絵がある場合は、確認された方が良いかと。

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