45間

11月 29th, 2016

扇子の竹の部分を、骨(ほね)・扇骨(せんこつ)と呼びます。
造形物の「骨組み」と、通じるかと。

竹の数は、「本」ではなく、「間(けん)」と呼びます。
文字通り、「あいだ」ですので、竹と竹の間の数から来ているとか。
そうなると、実際には、竹の本数よりも、一つ少ない数になるのですが。。

で、いわゆる「夏扇子」は、竹の本数が35本なので、「35間・35けん」と言います。
写真の扇子は「45間」で、高級仕様です。

それが、何とか制作出来るかなっ?、と言う所まで、来ました。
勿論、もっともっと、質を上げなければ行けないので、お客様や作家さんの作品を制作するのは、もう少し先になりそうですが。

柄は、先日「ジパング具」さんの「箔」展で制作されていた「焼き箔」を、アドバイスを頂いて、やってみました。
素晴らしい物になって、感謝しています。
いつか、恩返しができれば。

そして、柿渋を一回引いて。

「焼き箔」+「柿渋」+「45間」

なんてcoolな扇子が出来たのかと、自分でも感激。

今週末の名古屋のクリマで、数本ですが、お披露目販売をします。
でも、紳士サイズだけです、今はまだ。。
いつもの、高座扇子でも、焼き箔+柿渋を、持
って参戦します。
これから来シーズンに向けて、極めて行ければが、現状のテーマとなりそうです。

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