1月 3rd, 2011
正月も3日になり、明日か明後日頃から、世間も仕事始めになるようだ。
今年も宜しくお願いいたします。
今日は、JR伊勢丹京都の美術館「えき」で開催中の、「海を渡った古伊万里展 ~セラミックロード~」へ行って来た。
1月23日まで。
17世紀の大航海時代、長崎・出島から欧州各国へ、多くの古伊万里が海を渡った。
要点としては、以下のとおり。
・豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、連れ去ってきた<李参加平(りさんぺい)>が、有田焼の祖。
有田の泉山で白磁鉱を発見し、そこに天狗谷窯を開き日本初の白磁を焼いた。
・磁器がまだ製造されていなかった欧州へは、中国の清朝が輸出をしていた。
しかし、国内の混乱から輸出ができなくなり、有田焼が、オランダの東インド会社により、輸出されるようになる。
・ドイツやオーストリアなどの宮殿には、<ポーセリン・キャビネット>と呼ばれる、磁器の専用室があった。
・中央アジアの「シルク・ロード」に対し、<セラミック・ロード>と呼ばれた。
・その後、中国の景徳鎮の輸出の再開や、<ドイツのマイセン地方>での磁器の生産開始で、次第に輸出量は減少していく。
作品の多くは、光沢があり、とても綺麗だった。
また、欧州の生活様式に合わせて、初めて目にする形の磁器が多くあった。
一見興味のないと思われる展覧会も、行ってみれば、上質の作品に驚いたり、新しい発見をするものだ。
扇子
オリジナル扇子
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12月 20th, 2010
昨日、結果が届いて、めでたく合格!!
自己採点では66点だったが、通知では67点だった。
この1点が大きかっただろう。
嬉しい誤算。
しかし、母親曰く。
「67点で合格? 合格って80点くらい取らないといけないんじゃないの?」
確かに。。
一応努力した結果が出て、たまには嬉しいこともあるんだなあ。
さて次の二級ですが…
三級との差は雲泥なので、三年で受かれば、大したものか。
取り敢えずは、モチベーションの継続のために、来年も受けるつもり。
ご声援、有難う御座いました。
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11月 26th, 2010
藤田令伊さんの著書で、題名のごとく、現代アートについての本。
私も以前は、「現在アート」については、食わず嫌いな所があった。
ルネッサンスや印象派のように、美しい、凄い、上手いなど、感覚でポジティブな感想を受ける作品については、誰でも自分なりの理解や感想が持てる。
しかし、そうでない現在アートについては、私も「何じゃこりゃ」的な思いがった。
自分で、ポジティブな感覚が生まれないために、素通りをしてしまっていた。
そこで、この本では、そのような人にとって、ガイドの役目をしてくれる。
その作品が生まれた「訳」を、説明してくれているようである。
時代背景、美術史の流れなど検証することにより、その作家の意図がくみ取れる。
感覚だけに頼るのではく、ちょっとした知識があれば、「ふむふむ、そうだったのか」と、その作品への理解が持てるのである。
私美術検定の受検後、お調子者の私は、キュビスムの作品集を買って来て、眺めてみたりして。
ちょっとの「知ること」がきっかけで、こうも興味に繋がるかと、不思議であり。
この本も、きっかけになるに十分値すると思う。
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