清水焼 工房

10月 16th, 2009

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昨日、とある工房へお邪魔した。

ご主人は、中学・高校の同級生で、クラブも同じだった。

現在、京都の泉湧寺と言う地域で、清水焼の陶器を製造している。

お祖父さんの代からで、三代目になるとのこと。

ご存知の方も多いだろうが、「泉湧寺」は、その地域にある、お寺の名前でもある。

また別の知人が、陶芸職人の養成学校である、「京都府立陶工高等技術専門校」に通っている。

たまたま私に、上記の同級生がいる事を話したら、工房見学を希望したので、一緒に言って来たと言う訳だ。

私にとっても彼の工房を訪ねたのは初めて。

良い経験だった。

ちなみに、製造した15から20%は、その出来栄えのチェックで、落とされるらしい。

上記のとおり、三代目とあり、工房はかなり年期の入った建物。

彼曰く、「神戸の震災の際に、一部が傾いた」と。

その「泉湧寺の地域」には、合計30軒ほどの工房があるらしい。

また「清水焼」として、京都の他の地域も合わせれば、200軒位ではないだろうか、とも。

その「京都府立陶工高等技術専門校」は、来年度から有料なるのだが、驚いたことに、今年までは授業料は無料だったのだと。

入学には面接も当然あり、卒業後は、清水焼の職に就いてもらうことを前提としているらしい。

そのための、就職斡旋のバックアップもしている。

要するに、職人を作るために、府と清水焼が組織的に、応援していることになる。

何と素晴らしい。

しかし、近年、やはり売れ行きは良くないらしい。

よって、就職も難しくなってきていると。

何とか志のある人に、道が残っていって欲しいものだ。